
先日、私の原点とも言えるカフェが 29年間の営業に幕を閉じられました。
そのカフェは、地元 周南市鹿野にある
『山のカフェ MARUTA』さん。
鹿野のカフェの先駆けであり、私が初めてバイトをさせてもらったお店です。
山の中の小さな町にある お洒落なカフェ。
奥さまの気取らない温かな人柄と、安らぐお店の雰囲気。
そして、訪れるお客様も素敵な方が多く、その方々と知り合えることが 若かった私には 新鮮で、嬉しかったのを憶えています。
そして、いずれ、自分自身もこんなふうにお客様と繋がりを持てる お店がしたいという夢を膨らませ、そのステップとして、福岡の調理学校へ進んだのでした。
その夢が叶い、カフェではなかったけれども、
アジア工房という店を持つことになったのです。
福岡に在住時にも、
里帰りのときには、友人と集ったり、家族で食事に伺ったりしていました。
そして、今回、地元に帰り パン屋を開業することを決意した時にも、この『MARUTA』さんのように 鹿野を紹介する時に 自慢できるような、「この店があるから、鹿野が好き。」と思ってもらえるような店になることを目標としていました。
縁あって、ここ数ヶ月は、
自分の店の開業準備をしながら、接客のお手伝いに伺っており、12月10日のフィナーレの日に ここで働かせてもらったことが、本当に嬉しかった。
そして、偶然にも その最後の日に 一緒に働いていた方は、二十数前に 私がこのMARUTAでバイトをしていた時と同じメンバーだったんです。
そんな偶然が重なり、
「ああ、きっと 私は また ここからスタートするんだなぁ。」
「ここで、私がもらったものを また継ないでいくために、ここに戻って来たんだな。」
そう、思って。
すごーく、寂しい。悲しい 想いを、決意に変えて。
奥さまと ご主人と 娘さんと、一緒に働いた方と、お客様と。
みなさんに、育てていただいたからこそ、今があり、
これからがあります。

たくさんのお客様から、感謝とねぎらいの言葉をかけていただいていた ご主人と奥さま。
これからも、私の目標です。
ほんとうに、お疲れさまでした。
ありがとうございました。
写真は
『山の中のカフェ MARUTA』さんのホームページより転用しております。